なぜ肌は黒くなるのか?日焼けの原因を探ってみました

      2016/03/30

 

人は何故、黒くなるのか?ご存知でしょうか。そんなの日に当たって焼けるからに決まっているじゃないか!と言われそうですが、日焼けはそんな肉を焼いたみたいな単純な話ではありません。

なぜなら、焼けても黒くならない方もいるからです。その点については以前、色白の方の日焼け事情という記事でご紹介しています。

参考記事:色白は日焼けをしても黒くならない!?

 

地球に届く太陽光の種類

 

そもそも日焼けの原因となる太陽光には大きく分けて3つの種類があります。

  1. 赤外線(約50%)
  2. 可視光線(約40%)
  3. 紫外線(約10%)

これらの3つの種類の太陽光が地球に届いていることとなっています。

厳密に言うと、その他にもX線などの太陽光もありますが、オゾン層によって地球には届いておりません。なので、私たち人間に関係する太陽光はこの3つとなります。

 

 

赤外線の役割

では、一つずつ役割を解説します。

赤外線は、私たちの生活に何ら問題をもたらしておらず、赤外線によって日焼けが起こることもありません。なので、そこまで気にしなくてオッケーです。

 

それよりか、テレビリモコンに用いられていたりと、人類社会の発達に大きな貢献をもたらしています。

また、赤外線は紫外線と同様に見えませんが、温度があります。地表が暖かいのは、太陽から発せられる、この赤外線のおかげなのです。つまり、3つの中で一番良い奴なのかもしれません。

 

可視光線の役割

可視光線はイメージとしては7色の光です。

私たちが今こうして周りが見えているのも、この可視光線のおかげです。こちらの光も私たちの肌を焼くことはなく、日焼けに繫がることがないです。

 

しかし目に注意!可視光線は『光』です。目にとっては長時間与え続けると良くありません。日焼けの心配はいりませんが、目に当てないように気をつけてください。

外に出ている間、ずっと目を閉じているわけにはいきませんし、そこはしょうがないとして、デジタルカメラの光など、人工的に作られたものには当てないようにしましょう。

 

紫外線の役割

この紫外線は、日焼けに大きな作用をもたらします。また、紫外線も大きく分けて3つに分類できます。

  1. 紫外線A(UV-A)
  2. 紫外線B(UV-B)
  3. 紫外線C(UV-C)

これらの3つとなりますが、紫外線Cに関しては、一番効力が強い分、私たちのところまで届いていないので、大丈夫です。なので、気を付けなければいけないのは紫外線Aと紫外線Bとなります。

この紫外線はハッキリ言って有害です。人間の肌の細胞を痛めつけるのが紫外線の役割となっています。

紫外線効果の強さは波長と呼ばれる光の長さによって決まり、短いほど効力が強く、長いほど弱くなっています。また紫外線Aと紫外線Bでは後者の方が波長が短いので、効力が強いこととなります。

 

 

紫外線Aと紫外線Bの別々の怖さ

紫外線が日焼けに繫がることは事実なのですが、紫外線Aと紫外線Bで少しだけ人間に対する害悪の度合いが違います。

 

紫外線Aの特徴

紫外線Aは人間が浴びる紫外線の約90%に値します。それ故、皆が浴びている紫外線のほとんどが、紫外線Aです。

この紫外線Aは紫外線Bよりも効力が弱い分、そこまで人体に悪影響を及ぼすことはないですが、くもりや雨の日でも降り続いているので、毎日の対策が必要です。

参考記事:くもりの日焼け事情を詳しく解説

また、紫外線Aは肌の奥深くまで到達するので、長時間当たっていると肌にダメージを与え、シワやたるみの原因となります。

 

紫外線Bの特徴

紫外線Bは元々、地表に届かない種類の紫外線でした。しかし、最近の環境の変化で人間に密接することとなった恐ろしいものです。

理由はその効力にあります。紫外線Bの効力は紫外線Aの約何1000倍と言われており、シワやシミだけでなく、皮膚がんなどの重大な病気に発展する可能性もあります。

なので、紫外線B対策は必須となりますね。この点の日焼けの怖さについて、まとめた記事があるので、読んで見て下さい。

参考記事:日焼けはヤケドという事実・・・

参考記事:放っておくとヤバい日焼け

参考記事:サーフィン中の日焼けは危ない

 

肌が黒くなるのは焼けたからではない

 

以上のことを踏まえて、なぜ肌が黒くなるのかを説明していきます。日焼けは紫外線が原因であることは分かったと思いますが、肌が黒くなることと、日焼けは少し関係性が異なります。

冒頭で述べた通り、日焼けをしても黒くならない方もいるからです。肌が黒くならなくて困っている方や、逆に黒くなりたくない!という方など様々いますが、こればかりは体質なので、しょうがないです。

 

例えば、黒くなりたいけど、どうしても黒く焼きたいという人に向けて記事を書いていますので、そちらもお読みください。

参考記事:日焼けしたいけど黒くならない人はどうするの?

 

肌が黒くなるメカニズム

しつこいですが、焼けたことが直結して黒くなることはありません。

日焼けした肌を修復する過程で黒くなるのです。そもそも紫外線により肌が日焼けしているというのは、肌が傷つけられている状態なのです。

 

日焼けした直後になると皆さん肌が真っ赤になると思います。それは日焼けによるヤケドであり、肌は大きいダメージを食らっています。

そこから、肌が黒くなる方とそのまま黒くならず白く戻るまで赤さが延長する方に分かれるのです。

 

肌が黒くなる方は、刺激された色素細胞が肌を炎症から回復させようとし、活発に活動を続けた結果黒くなります。なので、肌が黒くなる方は上手いこと、自分を回復させようとしているのです。

それに対して肌が白いままの方は体質からか、上記のように色素細胞が動かず、黒くなりません。なので、肌が白いままの方の方がダメージが大きいこととなります。

 

まとめ

 

日焼けの原因と黒くなる方と白いままの方の謎が解けたと思いますが、やはり、日焼けのやり過ぎはよくありませんね。

外に出て遊ぶ時や海やプールなどで露出が増える日は、必ず日焼け対策を行うようにしてください。例えば、日焼け止めです。下記の日焼け止めに関する記事を参考にして日焼け対策を行いましょう。

参考記事:UVケアと美白ケアを同時に行う日焼け止め

参考記事:スプレータイプの日焼け止めってどうなの?

参考記事:肌荒れ対策に効果的な肌に優しい日焼け止め

参考記事:飲む日焼け止めってどうなの?

参考記事:コパトーンの日焼け止めを紹介

参考記事:ニベアの日焼け止めを紹介

 

逆に日焼け止めの副作用もありますので、それも十分に把握した上でお使いください。

参考記事:日焼け止めの恐るべき副作用

 

 - 日焼けの基礎知識