安易な日焼けはダメ!日焼けヤケド危険性と対処法

      2016/03/30

 

熱いやかんを触ってしまったり、料理中にはねた油が肌についた時等とは違い、日焼けヤケドはピンとこないかもしれませんが、日焼けは列記としたヤケドの一種です。

日焼けは肌を遠赤外線でじっくり時間をかけて焼いているような状態。日焼けはヤケドの一種なんだと理解し、軽く考えずに十分な知識を持って対処しましょう。

 

 

ヤケドは3段階に分けられる

 

ヤケドは深さによって3段階に分けられています。

1度熱傷

皮膚の表面がヒリヒリして赤くなる軽いヤケド。一般的な日焼けはこの段階にあたります。一時的に色素沈着(シミ)が起こることがありますが、だいたい1週間ほどで自然に治り跡も残りません。

 

2度熱傷

皮膚の深いところまで炎症が起こっており、痛みが強く水ぶくれができます。治るまでに1~2か月ほどかかり、適切に治療しないとヤケドのあと跡が残ったり皮膚がかたくなることがあります。ひどい日焼けはこの段階にあたることもあるので注意が必要です。

 

3度熱傷

ヤケドの中でも最も重症のケースで、皮膚の全層がダメージをうけている段階。痛覚が失われるので痛みを感じなくなります。ヤケドの跡はくっきり残り、ケロイド状になることもあります。皮膚が硬くなって引っ張られるので、関節が曲げにくくなったりする場合もあります。

 

また、日焼けした当日は赤くなっただけなのに数日たったら水ぶくれができた、、、ということもあるので、油断しないようにしてください。この場合は2度熱傷となり対処が変わることもあります。

参考記事:日焼けで水ぶくれが出来てしまった場合の対処法

 

成人男性の場合、ヤケドの範囲が2度熱傷と3度熱傷を合わせて身体全体の15%を超えてしまうと、身体の中の体液が奪われてしまいシ、ョック状態になることがあります。

つまり、命の危険が脅かされているのです。高齢者や小児だと10%を超えていると重傷になることもあるので注意!

 

 

段階別の対処法

 

1度熱傷や2度熱傷でも軽い水ぶくれ程度の場合、ヤケド跡は自分で対処して消すことができます。

 

自分でケアする場合は

  • 保湿
  • 紫外線対策
  • 圧迫
  • 栄養をとる

の4つを常におこなっていきます。

 

ヤケドになっている肌はバリア機能が低下していて非常に弱っているので、紫外線を極力浴びないようにしてください。保湿で使う化粧水や美容液はビタミンC誘導体が配合されているものを選びましょう。

保湿と栄養からビタミンCを摂ることで、シミの基となるメラニンを抑える効果やコラーゲンを作られやすくして、肌のハリを取り戻す効果が期待できます。

参考記事:紫外線でシミがシワができる!?美肌を守るための対処法

 

最後は圧迫です。ヤケドの跡は凹凸した跡になることがあります。その時は市販のシリコンジェルシートを使ってみてください。

保湿をすると同時に凹凸の表皮を平らにする効果があります。以上の対処を常に行っていけば、跡は徐々にですが目立たなくなっていきます。

2度熱傷でも範囲が広い場合や3度熱傷の場合は自分でケアしようとせず、すぐに病院を受診するようにしましょう。

参考記事:日焼けをした場合の当日からできるアフターケア方法

 

市販の治療薬はどうなの?

 

市販の治療薬の中には効能効果に「ヤケド」「ヤケドの二次感染の予防」という記載がされている商品があります。

しかし、市販の治療薬で対応できるのは1度熱傷の深さの浅いヤケドで、水ぶくれができるような2度熱傷より深いヤケドには適していません。

なので、自分のヤケドがどの段階なのか判断できない場合は感染症や跡が残るリスクもあるので、むやみに薬を使用せずに病院を受診することをオススメします。

 

まとめ

 

日焼けを軽く考えた方はこの機会に考えを改めましょう。日焼けは列記としたケガ(ヤケド)で、酷い場合は入院をすることも考えられるほどなんですよ。

もしも日焼けヤケドかもしれないと思われた場合は上記対処法をすぐに試すようにしてください。それでも治まらない場合はすぐさま病院へ行くようにしましょうね。

また日焼けは事後のケアよりも予防・日焼け前のケアが一番大事です。自分の美容・健康を守るためにも日頃の日焼けケアを怠らないようにしてくださいね。

参考記事:日焼けは予防が大事!正しい日焼け前のケア方法

参考記事:塗るだけで白くなる!?これから常識になるポーラの薬用美白日焼け止め

 

 - 日焼けの基礎知識